「親」という漢字は「木の上に立って見ると書く」と聞いた事があります。
「親は全体が見えるくらいの高い所から子供の様子を見守るくらいがちょうどいい」というように私自身は解釈していますが、子育てをしていると、我が子の色々な言動が気になり、とにかく近くにいて手を足し、口を出してしまうという方も多いのではないでしょうか?
しかし、良かれと思ってやっている事が、もしかしたら子供には逆によくない事だとしたら?
私自身も、3人の息子の母として、子育てしてきた経験がありますが、あまりにも干渉し過ぎると、かえって子供の為にならない、という事をずいぶんと経験してきました。
そこで今回は、私自身の経験も含め【過干渉かも?と思ったら】親はその字の如く、木の上に立って見るくらいがいい理由というテーマでお伝えします。
この記事を読むと、子育てで干渉しすぎる事で子供に与える影響、そして見守ることの大切さについて知ることができます。
「親」という字のように子供を見守る事ができますか?
「親」という漢字はよく「木の上に立って見ると書く」と言われます。
あなたは自分の子供を、少し遠くから見守る事はできますか?
我が子の為だと思って、とにかくなんでも手を出し、口を出して、子供達が困らないように…という思いで、色々なことを子供より先にやってしまっていませんか?
子育てでとても忙しく、色々なことを同時進行でやらなければならない時などは、ゆっくり考える時間もなく、ただひたすらに動き回ってしまうという場合も多いのではないでしょうか?
そして忙しさのあまり、子供がやることを待っているのがもどかしかったり、自分がやってしまった方が簡単で楽だということもあり、ついつい親が色々と手を出したり口を出したりして干渉し、自分の思い通りにさせてしまうことも少なくないようです。
干渉とは「立ち入って相手の物事に関係する事。立ち入り、自分の意思に従わせようとする事。」というような意味があります。
それを過度にしてしまうのが過干渉ということになりますが、親があまりにも干渉しすぎると子供には以下のような影響があります。
- 自分で物事を決められなくなる
- ついつい人に頼ってしまう
- なんでも人のせいにする
小さい頃からなんでも親が決めてしまっていると、子供は自分で物事を決められなくなってしまうという事につながります。
例えば「自分は何が食べたいのか?」「どんな服を着たいのか?」という日常的な事や「将来どんな事がしたいのか?」「どんな仕事をしたいのか?」「どんな場所に住みたいのか?」という自分の人生における選択でさえ、自分で決められないという事にもなってしまいます。
また、いつも親が色々手を出してやってしまっていると、ついつい人に頼ってしまう事が当たり前になってしまいます。
何をするのにも「誰かがやってくれるだろう」「自分がやらなくても大丈夫」という気持ちで過ごしていると、いざ自分がやらなくてはならない時になって、何から手をつければいいのか分からなかったり、何をしていいのか途方に暮れる、ということになります。
そして、なんでも人のせいにするようにもなってしまいます。
何かよくない事や、トラブルに見舞われた時「親のせいでこうなった」とか「周りがやれというからやったらうまくいかなかった…」など、自分のやった事を他の人のせいにするようにもなります。
子供の頃からこのような状態が続くと、大人と言われる年齢になっても急に変われるわけもなく、子供の時と変わらず、ずっと同じように過ごす事になってしまう場合も多いようです。
あまりに近すぎると見失うこともある
ここまで紹介してきたように、親が子供に干渉しすぎると、よくない影響が色々と出てきます。
そしてたとえ親子でも、あまりに近すぎると見失うこともあるという事に気づくのがとても大切です。
それでは、親が子供に干渉し過ぎないようにするにはどうしたらいいのでしょうか?
親が子供に干渉し過ぎないための方法は、以下のようなものがあります。
- 子供と少し距離を置く
- 子供以外のことに意識を向ける
- 子供の話を聞く側になってみる
まず、子供と少し距離を置いてみましょう。
いつも一緒にいると、子供との距離が近くなりすぎて、お互いに色々な事が気になってしまいます。
しかし少し距離を置くようにすると、互いに違う面が見えてくる事もあります。
例えば、何をするのにも時間が掛かり、もどかしいと思っていた事も、少し見方を変えると、色々な面でじっくり考え、慎重に行動している我が子の姿に気づくかもしれません。
また親は子供以外のことに意識を向けるのもいいと思います。
自分の好きなことをする、趣味や勉強に没頭するなど、時には親としての自分から、一人の人間として自分の時間を使うようにしてみましょう。
子供に意識がいかない時間を作ると、親は自分の世界が子供だけということもなくなり、ほどよい感覚で子供と接する事ができます。
子供の方も自分の力で考え、行動する時間が増えていくので、徐々に自立心が養われる事になります。
それから、親が一方的に子供に話しかけていた場合などは特に、子供の話を聞く側に回ってみましょう。
子供の意見を丸ごと否定したり、親の考えを子供に押し付けてばかりいては、子供は親と話をするのを避けるようにさえなってきます。
親の顔色ばかり伺って、自分の意見を言えなくなってしまうのはとても悲しい事ですよね。
子供の話を聞き、気持ちを受け止める事ができれば、子供は親を自分の理解者だと思って安心するはずです。
親が子供の考えを受け止め、応援してくれる存在だと思えば、子供は自分から親に話をしたくなってくることでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
今回は【過干渉かも?と思ったら】親はその字の如く、木の上に立って見るくらいがいい理由というテーマでお伝えしました。
親があまりに干渉しすぎると、子供には例えば以下のような影響があります。
- 自分で物事を決められなくなる
- ついつい人に頼ってしまう
- なんでも人のせいにする
また、親が子供に干渉しすぎないための方法は、以下のようなものがあります。
- 子供と少し距離を置く
- 子供以外のことに意識を向ける
- 子供の話を聞く側になってみる
たとえ親子であっても、一人一人別の人間です。
子供の人生は子供のものであって、親のものではありません。
その事に気づいていないと、親は自分の価値観を子供に押し付けようとしてしまう場合があります。
しかしいつまでも親子が一緒にいられるわけでもなく、いずれ子供は自立して自分の力で生きていかなければなりません。
将来の子供の事を考えるならば、親は子供を少し遠いところから見守るくらいでちょうどいいのではないかと思います。
親はあまりに近すぎない所で、静かに子供の様子を見守り、困った時にそっと手を差し伸べられるのが、本当にいい親子関係なのかもしれませんね。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
それでは、今日もよい1日を!
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