子供が小さい頃は「子供のした事は親の責任」と言われますが、親の責任は一体いつ頃までなのか考えた事はありますか?
子供が大きくなっても、親子である事に変わりはありませんが、子供が成人し世間では大人と言われる年齢になっても、まだ親離れ子離れができていない親子も実に多いものです。
今回は【親の責任はいつまで?】子供が自立するために大切な子育てのコツとは?というテーマでお伝えします。
この記事を読むと、我が子に対する親の責任はいつまでなのか?という事について、その理由とともに知る事ができます。
子供のした事に親が責任を持つのはいつまで?
子供が幼い頃、親は「保護者」と呼ばれ、子供が学校で何か問題を起こした場合には学校の先生から親に連絡が来て、問題の対応を取るなど子供のしたことの責任を親が取る場合が多いものです。
我が家でも子供が蹴ったサッカーボールが学校のガラス戸を割ってしまった事があり、先生から家に電話が来て、親子で学校にお詫びをしに行ったという経験があります。
そのほかにも何かあれば、学校から連絡が来てご指導を受けたり、学校にお伺いして先生からお話を聞いたり、要請に応じた対応をするという事を幾度も経験しました。
このような経験を通して、子供のした事に対して親が責任を持つという事を身をもって体験してきましたが、子供が高校を卒業するくらいになり、大学生や社会人となる頃には、学校や職場から連絡が来る事は、ほとんどなくなりました。
学生でいるうちは、まだ親が学費を出してくれている場合が多いという事も含め、親が子供の責任を持つのは、だいたい学校を卒業するくらいまでと考えていいかもしれません。
子供が社会に出て自分で収入を得る頃が、親としての責任に一段落つく頃なのだと思います。
子供が自立するために大切な事とは?
それでは子供が社会に出て働くようになるまでに、親がしておくべき事にはどのような事があるのでしょうか?
大人と言われる年齢になり、社会に出ればそれで大人だというのではなく、それまで育ててきた親や育ってきた環境が子供の人格に大きく影響しているのは当然の事です。
親は子供が何歳になるまで責任を取るかという事より「親の責任というものは、我が子自身が自分の行動に責任を持てるような自立した大人に育てる事」と考える方が大切だと思います。
子供が自立する為に大切な事とは、一体どのような事があるのでしょう?
子供が自立するのに大切なコツは以下のようなものがあります。
- 過保護にしすぎない
- 自分の事は自分で決めるようにする
- 我慢する力を育てる
- 小さな失敗はいい経験だと捉える
- 感謝の言葉や挨拶を習慣づける
まずは過保護にしすぎない事が大切です。
我が子は可愛いものですが、親がなんでもやってあげる事は、子供の為にならないというより、かえって子供の成長を妨げてしまうので要注意です。
子供は自分で考え工夫する力を持っていて、その力は無限大です。
大人が考えるより、子供にはたくさんのアイデアや応用力などがあり、可能性に満ち溢れています。
子供は色々な体験をする事で物事を理解し、失敗を繰り返しながらも、その失敗から色々な事を学んでいきます。
親が「子供が失敗しないように」とか「大変な思いをしないように」となんでも先にやってしまう事は、子供の成長の機会を奪ってしまっているようなものです。
幼い頃の小さな失敗の積み重ねは、子供が成長していく為にはむしろ必要なものだという事を、親は知っておきましょう。
そして自分のことは自分で決めるようにする事も、子どもが自立する為には欠かせません。
「おやつが先か?宿題が先か?」「長袖を着ようか?半袖を着ようか?」など、子供も日常の様々な場面で、色々な事を選びながら毎日を過ごしています。
子供が何か迷っているような場合には、親が「宿題をしてからおやつにしなさい」「今日は寒くなりそうだから長袖を着ていきなさい」と、つい口を出してしまいがちです。
しかし、たとえ些細な事でも、物事の決定権はできるだけ子供に与えるようにしましょう。
ある程度の年齢になれば、自分のことは自分でできますし、自分で決定してやった事は、たとえ失敗しても自分が決めた事だからと納得できます。
日頃から自分で決定する事に慣れていくのは、自分の行動に責任を持つ事にもつながります。
また我慢する力を育てる事も大切です。
何か欲しいものがある場合、おやつをもう少し食べたい場合など、子供の物質的な要求を全て満たしてやる事は、決していい事ではありません。
欲しいおもちゃがある場合、本当に欲しいものなら何度か断られても、何度もお願いするでしょうし、それほど欲しくないのなら諦める事もあるでしょう。
好きなおやつも、あまりいっぱい食べすぎると飽きてしまい、もう食べたくないと残してしまう事もあります。
時には欲しいものを我慢する、おやつは量を決めてあまり食べすぎない、など我慢したり、適度な与え方をする事で、ものを大切にする気持ちや、我慢する力を育む事ができます。
我慢する力がないと、わがままになったり、自己中心的な性格になったり、周囲に気を配れない大人になってしまう可能性も大きいものです。
そして小さな失敗はいい経験だと捉えるという考え方も重要です。
子供が何かにチャレンジし、その結果がうまくいかなかった時「だからダメだって言ったのに」とか「どうして何をやってもうまくいかないの?」と言ってしまう事はないですか?
せっかく挑戦したのにそのように言われた子供は、自分自身を否定されたと思ってしまい「もう挑戦するのはやめよう」「頑張ったっていい事なんてない」とネガティブな気持ちになって、自分から何かに挑戦する事をやめてしまうかもしれません。
親は結果だけを見るのではなく、その過程が大切だという事を子供に伝えるようにしたいものです。
「よく頑張ったね」「次はきっとうまくいくよ」「今回うまくいかなかったけど、次はそこを頑張れば大丈夫」とポジティブな言葉を掛ける事で、子供は失敗を前向きに捉える事ができ「次こそは頑張ろう」という気持ちになるかもしれません。
それから感謝の気持ちや挨拶を習慣づけることも、子供の自立にはとても重要です。
「ありがとう」「おはようございます」「いただきます」などの言葉が意識しなくても自然に出てくるような人は、周囲との関係も円滑な事が多いものです。
たかがあいさつと思う人もいるかもしれませんが、あいさつもろくにできない人は、やはり周囲の印象があまり良くない場合も多いようです。
笑顔での挨拶は、それだけでその場の雰囲気を明るくしてくれる事もあり、人間関係をスムーズにしたり、心を豊かにするものなので、意識しなくても笑顔で挨拶できるように習慣づけていきたいものですね。
まとめ
いかがでしたか?
今回は【親の責任はいつまで?】子供が自立するために大切な子育てのコツとは? というテーマでお伝えしました。
子供が自立するのに大切なコツは以下のようなものがあります。
- 過保護にしすぎない
- 自分の事は自分で決めるようにする
- 我慢する力を育てる
- 小さな失敗はいい経験だと捉える
- 感謝の言葉や挨拶を習慣づける
大人と言われる年齢になり、社会に出ればそれで大人だというのではなく、それまで育ててきた親や育ってきた環境が子供の人格に大きく影響しているのは当然の事です。
親子は何歳になっても親子です。
親として責任ある育て方をし、子供が親の元を離れて行く時に、しっかりと自立し逞しく自分の人生を歩んでいく姿を見送れるよう、子育て中の貴重な日々を大切に過ごしていきましょう。
親としての責任を知り、その責任を果たした後に、親の幸せを感じる事ができたらいいですね。
最後までご覧いただき、どうもありがとうございました。
それでは、今日もよい1日を!
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